RustはCに比べてメモリ安全性が高い言語として注目を集めており、既存のCプログラムをRustに変換することへの強い動機がある。これまでの研究では、LLMsを用いたコード翻訳が検討されてきたが、数百行のプログラムであってもRustコードを正常にコンパイルすることが困難であることが示されている。私たちは、パースデータを活用したLLMベースの翻訳スキームを提案している。これまでの観察では、元のCコードを解析し、参照されている要素から厳密に変換を行い、使用される関数のシグネチャやデータ型の定義といった参照要素の情報を、変換フェーズとコンパイル修復フェーズの両方でプロンプトに含めることで、生成されたコードのコンパイル成功率と等価性が向上することが分かっている。