SWoPP 2024 で研究成果を発表
TEEによる安全なクレジットカード決済スキーム

品川研究室の寳代晋太郎さん(広域システム科学系社会人修士課程2年)が、2024年8月に徳島で開催された2024年並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ(SWoPP 2024)で研究成果を発表しました。
本研究では、Trusted Execution Environment (TEE) を用いた安全かつ可用性の高い決済スキームを提案しています。 決済端末から中継センター、イシュアに至るまでカード情報を TEE 内で処理することにより,カード情報を一貫して保護することを可能にします。 また、決済承認判定機能を持つ決済センターを分散配置することで、イシュアのサーバに接続せずに一定額までの決済を可能にするとともに、ネットワーク不調時にも安定した決済を可能にします。
実際に複数の国をまたいだクラウド上で提案システムのプロトタイプを実装して評価した結果、決済承認判定手続においてカード情報が保護されていることや、ネットワーク不調時の決済承認判定プロセスが現行決済スキームよりも短時間で完了することを確認しました。
TEEを用いた安全かつ可用性の高いクレジットカード決済スキームの実現.
SWoPP 2024.
(2024).